アジアの歌姫 Part5 『テレサ・テン』 [アジアの歌姫]


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アジアの歌姫』第5回は、歌姫と言うより、女王の称号の方が相応しい“テレサ・テン”です。

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いまさら彼女をご紹介することもないでしょうが、中国語繁体字で書くと、“鄧麗君(Deng Lijun)”、簡体字だと“邓丽君(同)”、英語名は“Teresa Teng”です。


1953年1月29日に台湾で生まれたテレサは、今年が丁度、生誕60周年になります。


14歳の時に、台湾でプロ歌手としてデビュー後、瞬く間に台湾だけでなく、シンガポール、マレーシア、香港等のアジアで人気者になります。

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その人気に目を付け、日本では、1974年、21歳の時にアイドルとして「今夜かしら明日かしら」でデビューします。


しかし、デビュー曲の売れ行きが思わしくなかったことから、アイドル路線から演歌歌謡曲路線に転向し、日本デビュー2作目の「空港」が大ヒットします。


その後、「つぐない」、「愛人」、「時の流れに身をまかせ」等、次々とヒット曲を連発しました。


彼女の歌は、中国でも大ヒットし、アジアでの人気を不動にしましたが、1995年5月8日、静養先のタイにて、42歳の生涯を終えました。


そんなテレサの生誕60周年を記念して、8月10日(土) 21:00~21:55に、BSフジにて、テレサ・テン生誕60周年記念『あなたと共に生きてゆく ~家族と故郷、テレサをめぐる絆~』と題した番組が放送されました。


ナレーションは、高橋愛。


もちろん、この番組を録画して、何回も観ています。


内容は、テレサと彼女を取り巻く人々との“絆”をテーマに、今まで日本ではあまり知られることのなかった人物像を浮き彫りにし、その面影と歌声を振り返っています。
 

番組内で放送された曲は、「別れの予感」、「今夜かしら明日かしら」、「小村之戀(ふるさとはどこですか)」、「女の生きがい」、「アカシアの夢」、「愛人」、「空港」、「つぐない」、「スキャンダル」、「愛の陽差し~アモーレ・ミオ~」、「時の流れに身をまかせ」の11曲でした。


隊長が、テレサのアルバムの中で、一番好きなのが、『ベスト+ベスト 日本語&中国語ヒット曲聴き比べ』です。

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このアルバムでは、テレサの同じヒット曲を日本語と中国語で聴き比べることが出来ます。


日本語・中国語それぞれ9曲x2プラス、ボーナス・トラックの「別れの予感」で全19曲が収録されています。


同じ曲が日本語と中国語のどちらの方が隊長が好きか採点してみました。

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「つぐない」と「償還」では、日本語の「つぐない」。


「時の流れに身をまかせ」と「我只在乎你」は、中国語の「我只在乎你」。日本語の歌詞では、“だから お願い そばに置いてね”が、中国語で“所以我求求你”と歌われている部分が特に好きです。


「愛人」と「愛人(中国語)」は引き分け。


「空港」と「情人的關懷」では、中国語の「情人的關懷」。「空港」は、日本デビュー2作目の為か、日本語の歌詞がたどたどしくて、心に響きません。


「夜のフェリーボート」と「你在我心中」は、日本語の「夜のフェリーボート」。「空港」とは逆に、日本デビュー7作目、僅か2年でこれだけ日本語の歌詞を歌いこなせている事に関心しました。


「ふるさとはどこですか」と「小村之戀」では、もちろん中国語の「小村之戀」。“美麗的村庄、美麗的風光”の歌詞が一番綺麗に聴こえてきます。


「今夜かしら明日かしら」と「不論今宵或明天」では、日本語の「今夜かしら明日かしら」。日本語のたどたどしさが、アイドル路線に相応しくて好きです。


「夜來香」と「夜來香(中国語)」では、もちろん中国語バージョン。


「何日君再來 」と「何日君再來 」も、もちろん中国語バージョン。セリフの部分は、中国語で聞く方が心に滲みます。


最後のボーナス・トラックの「別れの予感」は、日本語だけですが、軽快なリズムの曲で、隊長が好きなテレサの日本語曲です。


このアルバムには収録されていませんが、「月亮代表我的心」も、隊長が好きな彼女の中国語曲です。


52歳で亡くなった、日本の歌の女王“美空ひばり”の歌声が、永遠に日本人の心に残っている様に、42歳で亡くなったテレサの歌声も、永遠にアジアの人々の心に残ることでしょう。


==== 「アジアの歌姫」バックナンバー ====

http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/cat12504674/

Part1 2013/8/1 『カレン・モク』⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/08/part1_ee33.html

Part2 2013/8/7 『ケリー・チャン』⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/08/part2_230a.html

Part3 2013/8/20『宝儿(BoA)』⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/08/part3_3087.html

Part4 2013/9/2 『ココ・リー』⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/09/part4_e9b9.html

 

 

 


 


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コメント 8

moto_mach

学生の頃中国語学んだんではいたんですが
残念ながらさっぱりです
又、勉強してみたいですね
by moto_mach (2013-09-16 10:20) 

隊長

moto_machさん
学生の頃に、中国語を勉強されていたのなら、上達は早いですよ。
隊長の第2外国語はフランス語で、中国語は上海に駐在してから本格的に勉強を始めたので、苦労しています。
by 隊長 (2013-09-16 14:30) 

sarusan

本日、皆様のおかげでnice20,000到達出来まし事、お礼申し上げます。
テレサ テンの声は魅力でした。
by sarusan (2013-09-16 15:15) 

隊長

sarusanさん
nice20,000到達おめでとうございます。
隊長は、20,000到達まであと1年位かかりそうです。
確かに、テレサ・テンさんの歌声は魅力的でしたね。
by 隊長 (2013-09-16 16:12) 

johncomeback

僕の友人(男性)がスナックでいつもテレサ・テンを歌い、
店の女の子から「テンちゃん」って呼ばれています(^_^)ニコ
by johncomeback (2013-09-16 20:10) 

隊長

johncomebackさん
確かに、テレサ・テンの曲は男性が歌いやすいし、歌詞も男性目線で、感情移入しやすいですものね。
それにしても、「テンちゃん」とは可愛いあだ名ですね。
by 隊長 (2013-09-17 09:15) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

テレサ・テン懐かしいですね。
歌が好きだったなぁ~。。

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-09-17 22:59) 

隊長

なんだかなぁ〜!! 横 濱男 さん、
美空ひばりさんも、生前に彼女の歌を聞いても何とも思わなかったのに、今聞くと感動します。
これって、なんでなんでしょうかね?
by 隊長 (2013-09-18 11:26) 

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