学ぶ 16課 『常熟高新技術産業開発区投資説明会』 [学ぶ]
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隊長が行った展示会・講演・セミナー等「学ぶ」を紹介するシリーズの第16回は『常熟高新技術産業開発区投資説明会』です。
常熟は、中国江蘇省の東南部に位置する市です。高新技術とは、中国語で“ハイ・テクノロジー(先端技術)”の意味。
主催は「江蘇省常熟高新技術産業開発区」、共催が「みずほ銀行」です。
すなわち、常熟市の先端技術産業開発区が、みずほ銀行とパートナーを組み、日本からの投資を誘致するための説明会です。
開催日時は、5月21日(水) 14:30-16:30。場所は、大手町タワー29階のみずほ銀行会議室。
この説明会に参加しようと思った理由は、3つあります。
一つ目は、中国上海に駐在していた時、常熟にお客さんの工場があり、月に1回は、車で出張していたので、懐かしい気持ちから。
二つ目は、今年4月に2008年から6年間続けていた中国語の個人授業を止めてしまい http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/04/15_d98a.html それ以来、中国語に接する機会がなかったので、中国語の学習の意味で参加しようと思いました。
最後の動機は不純なのですが、2014年4月に完成した「大手町タワー」の29階からの眺めを見てみたかったからです。
当日は、東京メトロ丸の内線「大手町駅」から東西線への地下連絡通路を通って「大手町タワー」を目指します。この地下通路は、会社が東西線の「木場駅」にあった頃、毎日、通勤で通った道です。
しかし「大手町タワー」の完成にあわせ、これまでの狭くて、面白みのない地下通路から、広くて明るい通路に一新されました。
ビルの地下1、2階部分には、商業施設「オーテモリ(OOTEMORI)」がオープンして、地下2階から吹き抜け部分は、開放的です。
「みずほ銀行本部」1階で受付を済ませ、29階の会議室にエレベーターで上がりましたが、セキュリティはかなり厳格です。
29階では、説明会が開かれる会議室とトイレ以外には行けず、窓からの眺望を楽しむことは出来ませんでした。
さて、本題の説明会ですが、定員50名と書かれていましたが、盛況で、補助椅子まで満席です。
現在の日中関係を象徴してか、このような「中国投資説明会」が開かれる機会が少ないからでしょうか。
机の上には「常熟高新技術産業開発区」を紹介する冊子が3冊置かれていて、どれも最近の印刷で写真も多く掲載され綺麗です。お金をかけているなあ~。
最初に、常熟市人民政府 副市長 孫 健氏の挨拶。中国語で行われ、通訳がつきます。
孫氏は、10年前に初来日して投資説明会を開いたが、当時は常熟に進出している日系企業は数社だけだったが、その後、常熟は発展し、今日では日系企業は200社以上にのぼるとの事。
また、孫氏は、インフラだけでなく、常熟の治安の良さを強調していました。これは、進出先の政情不安に苦しむ日本企業へアピールですかね。
みずほ銀行の役員の方の挨拶に続き、「常熟高新技術産業開発区」概要紹介のビデオ放映が約15分ありました。ビデオも最近、撮影されたもので、日本語のナレーションが付いています。ここにもお金をかけているなあ~。
ビデオで強調していたのは、常熟の交通アクセスの良さです。高速道路が発達し、80km離れた上海虹橋空港からは、55分。高速鉄道を利用し、蘇州北駅から車で移動すれば、35分とのこと。
隊長が初めて常熟に出張した2003年10月当時は、高速道路が完成していなくて、一般道を走り2時間半かかったことを思い出しました。
ビデオ放映後に、開発区管理委員会副主任の陶氏からの“主題講演”。次に、常熟自動車産業園運営管理有限公司総経理の範氏から“常熟高新区自動車産業園”の紹介。両氏とも日本語が堪能で、説明は日本語。
お二人が強調していたのは、常熟には既に、トヨタ研究開発センターと、英国のLand Roverが進出していて、中国奇端汽車(自動車)の工場もあり、自動車産業の集積が目覚しいとのこと。
トヨタには、研究開発センターだけでなく、中国現地生産工場の建設も希望しています。
その他、工業分野だけでなく、サービス業など幅広い事業分野での、日本からの投資促進を訴えていました。
説明会終了後の質疑応答も活発でした。
=== 「学ぶ」バックナンバー ===
http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/cat12389474/
1課 2012/11/15『展示会 本郷・旅館のある風景』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/11/post_4509.html
2課 2012/11/21『山本高樹 昭和幻風景ジオラマ展』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/11/post_8e0e.html
3課 2012/12/13『セミナー 漢字、日本語、中国語』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/12/post_eb8e.html
4課 2013/1/22 『講演 インテルの決断』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/01/post_612c.html
5課 2013/1/26 『第54回 有山社書展』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/01/54_6c42.html
6課 2013/1/30 『光HOUSE新宿 ショールーム』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/01/house_dcc3.html
7課 2013/2/1 『講演 資生堂海外事業の38年間を通して』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/02/38_80ab.html
8課 2013/2/18 『セミナー アジア進出戦略』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/02/post_2db8.html
9課 2013/4/8 『新しい教科書』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/04/post_2b2e.html
10課 2013/7/10 『何とか丸暗記出来た』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/07/post_488f.html
11課 2013/12/11『印象派を超えて 点描の画家たち』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/12/post_9f00.html
12課 2014/1/9 『国産漆の危機』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/01/post_131f.html
13課 2014/2/19 『森永卓郎 新春特別講演会』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/02/13_98de.html
14課 2014/2/26 『古代オリエント博物館』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/02/14_ea9f.html
15課 2014/4/6 『非常感謝沈老師!』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/04/15_d98a.html
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