学ぶ 38課『貨幣博物館』 [学ぶ]

隊長が行った展示会・講演・セミナー・発表会や考えた事、など「学ぶ」の第38回は、『貨幣博物館』をお送りします。

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2015年11月にリニューアルオープンされた『貨幣博物館』に行って来ました。『貨幣博物館』の正式名称は、「日本銀行 金融研究所 貨幣博物館」。


この博物館では、貨幣および貨幣に関する歴史的、文化的な資料を収集・保存し、それらの調査研究を進めつつ、広く一般に公開しています。


所在地は、半蔵門線「三越前駅」(B1出口)から徒歩1分の「日本銀行分館」内にあります。


いつも「三越日本橋本店」に行っているので、「日本銀行分館」の場所は分っていたのですが、『貨幣博物館』入口が見つからず、大きな建物の周囲を一周してしまいました。

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あとから、堅固で歴史的な「日本銀行本店」の建物の正面に『貨幣博物館』入口が位置しているのが分かりました。


自動ドアから博物館の中に入り、1Fの受付で記帳します。記憶では、氏名を書く必要はなく、性別と人数だけを記入すれば良かったと思います。入館料は無料です。

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1Fには、これも無料のコインロッカーがあるので、大きな荷物などは預けておくと見学が楽ですよ。


掲示されている博物館の由来を読むと、貨幣博物館の所蔵資料の中核となっているのは、古貨幣収集家・研究家であった田中啓文氏(1884~1956年)が収集した「銭幣(せんぺい)館」コレクションです。


田中啓文氏は、わが国の古代から近代にいたる貨幣だけでなく、中国を中心とする東アジアの貨幣や、貨幣に関するさまざまな資料を収集していました。


これらの資料が展示・保管されていた博物館が「銭幣館」で、1944年、戦火による喪失を避けるため、収集資料は日本銀行に寄贈されたそうです。


2Fに上がると、階段脇に展示されているのが、“ヤップ島の石貨(せきか)”。南太平洋のヤップ島で使われていた石貨のことは、教科書か何かで読んだことがありますね。

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また、“模造紙幣一億円分”が置いてあり、持ってみることが出来ます。一億円分の紙幣なんて、一生手にすることは無いと思い、約10kgの模造紙幣を持ち上げてみます。結構重かった!

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前室には、ビデオを上映するスペースもあります。ここまでは、撮影可能ですが、展示室内は、撮影禁止でした。


展示室内は、古代、中世、近世、近代、現代と歴史順に展示されていて、日本及び世界の貨幣の歴史を学ぶことが出来ます。

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“ヤップ島の石貨”の様に、これまでに見聞きして知っていたこともありますが、知らなかったことも多かった。


例えば「銭幣館」の“銭幣”とは、硬貨のことで、昔は硬貨とは呼ばず、“銭幣”と呼んでいたそうです。


そうすると、“貨幣”とは“紙幣”と“銭弊”の両方の概念を持っていることになるのでしょうかね。


疑問に思い、帰りがけに学芸員と思われる人に聞いたところ、日銀では“銭弊”とは言わずに、硬貨と呼んでいて、“貨幣”とは“紙幣”と“硬貨”を現しているそうです。


展示室自体は広くは無いので、30分ほどで全ての展示物を見終えてしまいますが、リニューアルされたばかりで、空調も完備なので、夏の暑い日や冬の寒い時の時間潰しには良さそうです(失礼


帰りには、『日本橋三越本店のお得意様サロン』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2c6001527d59c2c80aaea870f01a3cef に立ち寄り、無料のコーヒーを飲んだので、交通費以外は使うことなく、『貨幣博物館』に行って来られました。


「日本銀行本店」の見学も出来る様になったとのことなので、次回は、あの堅固で歴史的な「日本銀行本店」の内部に潜入してみたいと思います。


尚、「日本銀行 金融研究所 貨幣博物館」の東京都中央区日本橋本石町1-3-1。電話番号は、03-3277-3-37です。


=== 「学ぶ」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/f5db9e9e6a9e758b72bc946d007772f7

1~25課  省略

26課 2015/4/25 『講座 アジア「共同知」の探究』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9f6fbabac6c774d498ab8f9c943e0c41

27課 2015/5/20 『大アマゾン展』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8d5e201c5fd5ac505e184804103f654e

28課 2015/8/4  『講道館 柔道資料館』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/fea7c0dffd261ca322ec1d6527701a57

29課 2015/8/31 『東京都水道歴史館』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4fe9bdb9e7df0641759c2479d3a4aced

30課 2015/10/31『河鍋暁斎とその弟子コンドル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/38914b78753b42d2f63a18935f26bcd7

31課 2015/11/9 『佐藤優 哲学塾公開講座』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/959cf1917bae890de1150683b1b1bfb3

32課 2015/11/14『文京ふるさと歴史館』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7e18dee817a63203b0691792ac401a1b

33課 2016/1/8  『レポート「日本語教育の目的」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/033e9429ff4fe768ac2733c04b1eba1e

34課 2016/2/15 『中学校新校舎見学』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/eb41553788cbd7cc28ec992ade640ceb

35課 2016/2/29 『英国の夢「ラファエル前派展」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bf5d69c6776f5769c3e3749233fb2f0e

36課 2016/3/18 『東京からの恩返し~飲んで福島を元気に~』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e539412b2672ecbb8e1f39826dd3ea11

37課 2016/4/5  『英語の辞書』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/18fcdafd0f8ed88cef8c81dc28c0af0b


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