本と雑誌 24冊 『絵本 「星の王子さま」』 [本と雑誌]

隊長が読んだ「本と雑誌[本]」を紹介するシリーズの第24回は、『絵本「星の王子さま」』をお送りします。

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『星の王子さま』(フランス語原題:Le Petit Prince)は、フランス人の作家にして飛行士のアントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(Antoine de Saint Exupéry)の代表作です。


今回、隊長が読んだのは、芥川賞受賞作家 池澤夏樹による新訳版です。


この永遠の名作のあらすじは、改めて紹介するまでもありませんが、砂漠に不時着した飛行士(サンテグジュペリ)の前に、星から来た王子と名乗る不思議な金髪の少年が現れます。


バラの花とのいざこざから、住んでいた星を去った王子さまは、いくつもの星を巡った後、地球に降り立ちました。


『星の王子さま』を、改めて読んでみようと思ったのは、ダンス公演 『そらミたか★』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/82b6fbef5c2f5e6af437392761076711 を観た時です。


この公演は、『星の王子さま』をモチーフにしていたからです。それからだいぶ時間が経ちましたが、読みました。


以前は、“子供の童話”だと思っていた『星の王子さま』が、“大人の寓話”だと初めて気づかされました。


特に、王子さまが地球を訪れて「地球は軽々しく扱える惑星ではなかった! そこには111人の王様がいて(もちろん黒人の王様も忘れないようにして)、7000人の地理学者がいて、90万人のビジネスマンと750万の酔っぱらい、3億1100のうぬぼれ、つまりおよそ20億人の大人が住んでいる。」と語らせている箇所です。


この様に、地球上の人々を類型化して作者の思いを伝えようとする手法は、『世界がもし100人の村だったら』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/acc9866eaa55ea4162977a71eb3b5b71 や、『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/29973ce102c830e434a3d5254a8a234c でも、見かけました。


それにしても、『高倉健著「少年時代」』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4243287003a72879856b54f7fd572ada もそうですが、最近“大人の絵本”を多く読んでいます。


難解な本より、“大人の絵本”が示唆していることの方が奥深いからではないでしょうか。
 

尚、隊長が読んだ『星の王子さま』の発行は、株式会社集英社。体裁:四六変型 、布製ハードカバー、価格は1,200円(税抜)です。

===「本と雑誌」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/dc30502bb229b843454e38b8994f9be0

1~10冊  省略

10冊 2015/9/2  『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1

11冊 2015/11/18『佐藤優著「知」の読書術』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9179ebc54e023ce1b5e4efd611f764bb

12冊 2015/12/9 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abe691bc3a689e9c47e5efeda9014204

13冊 2015/12/21『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36dd3aaf4ea07815f7db88ae141ab7aa

14冊 2016/2/21 『絵本「世界がもし100人の村だったら」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/acc9866eaa55ea4162977a71eb3b5b71

15冊 2016/3/14 『自分がわかる!相手がわかる!使える!心理学』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0b31c00738f2ba9342a9dc715601d26e

16冊 2016/4/28 『絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/29973ce102c830e434a3d5254a8a234c

17冊 2016/5/22 『小泉武夫監修 日本酒百味百題』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/024f1e4cffac057d1640cfa975c60eea

18冊 2016/8/19 『清川虹子「恋して泣いて芝居して」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d376a06bdbc7339cdd9895dfa4e8e22

19冊 2016/10/22『四方田犬彦著 李香蘭と原節子』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c480053b386de9398f64f43167273f0d

20冊 2016/11/22『有吉佐和子著「紀ノ川」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/504131fd665c00b7ee0e8f8b28dd1003

21冊 2016/12/7 『テレサ・テンが見た夢』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/003c34225930ed81542e35caf5ec30fc

22冊 2016/12/22『カクテル・ハンドブック』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a1f052d9bc97050f8418a8e12a5f4849

23冊 2017/1/12 『高倉健著「少年時代」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/4243287003a72879856b54f7fd572ada


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ワンモア

サンテグジュペリを撃墜したとされるドイツのパイロットも彼のファンだったとか。多くの人に愛された作家だったと思います。
by ワンモア (2017-02-09 21:27) 

ナツパパ

星の王子様で覚えているのは、帽子の絵と
大切なものは目に見えない、だけ、で寂しいです。
夜間飛行は海外に行くとき機内で必ず読みます。
...行方不明になっちゃう話なんだけど(笑)
by ナツパパ (2017-02-10 11:50) 

隊長

ワンモアさん
そんな逸話があったのですか、知りませんでした。
by 隊長 (2017-02-23 11:23) 

隊長

ナツパパさん
海外へ行く機内で「夜間飛行」を読むなんて素敵ですね。
by 隊長 (2017-02-23 12:15) 

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