映画 Film111 『80間世界一周』 [映画]

隊長が、これまでに観た「映画 [映画]」を紹介するシリーズの第111回は、『80間世界一周』をお送りします。


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『80間世界一周』(原題:Around the World in 80 Days)は、ジュール・ヴェルヌの同名小説[本] を原作にした、1956年制作のアメリカ映画。



日本での公開は、1957年です。



監督は、マイケル・アンダーソン。音楽[るんるん]担当は、ヴィクター・ヤング。



この映画を観たことのない人でも、ヴィクター・ヤング作曲の同名のテーマ曲は、耳にしたことがあるはずです。



主演は、デヴィッド・ニーブン。他の出演者は、カンティンフラス、ロバート・ニュートン、シャーリー・マクレーン、など。



舞台は、1872年のロンドン、まだ飛行機も出現していない時代。イギリス人の資産家フォッグ卿(デヴィッド・ニーブン)は、八十日間で世界一周ができることに二万ポンドを賭けた自ら立証の旅に、ロンドンから出発します。



お供は、前日に雇ったばかりのフランス人の執事パスパルトゥー(カンティンフラス)。フォッグが銀行強盗だと疑うフィックス刑事(ロバート・ニュートン)が二人を尾行します。



インドでは、人身御供にされそうになったアウダ姫(シャーリー・マクレーン)を救い、彼女も旅に加わります。



十九世紀の気球、汽船、列車、象、ありとあらゆる乗り物を駆って波瀾に富んだ旅行が繰り広げられます。



先に原作⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c75e0f2fd594adf77545d2a35f9501ff を読んでから映画を観ました。



ほぼ原作に忠実なのですが、大きく異なるのが、気球に乗りスペインに不時着するシーンです。



原作にはこの話しは、なかったのですが、フォッグとパスパルトゥーが気球に乗り、ロンドンを出発し、途中アルプスを越えてから、スペインに不時着します。



ひょんなことから、パスパルトゥーが闘牛場に引き出されてしまいます。



これは、メキシコ出身で、闘牛士の経験もあるカンティンフラスを引き立てるためでしょうかね。



あと気になったのは、日本が登場ですシーンです。当時のアメリカ人の日本感が良く現れていますね。



例えば、鎌倉の大仏を見学したパスパルトゥーが、屋台をぶらつくシーン。女性の着物の着付けやカツラが、全然似合っていません。



屋台に書かれている日本語もめちゃくちゃです。サーカス小屋(芝居小屋)のシーンも、1870年代(明治初期)の日本では考えらません。



昭和32年に日本で公開された時、この映画を観た日本人は、憤ったのでしょうか。それとも、当時は簡単には海外に行けなかったので、擬似海外旅行体験を楽しんだのでしょうか。



上映時間が169分と長いですが、この作品にカメオ出演しているフランク・シナトラなどの大物俳優が、どの場面で出てくるかと目を凝らして見ていたり、原作との違いや粗探しをしていると、あっという間に観終えてしまいました。



この作品を、現在のCG技術を使い、時代考証をしっかりと行い再制作すると、面白い映画が出来そうです。


 







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コメント 4

ナツパパ

原作も大好きです。
D・ニーブンは本当にはまり役ですね。
主人公自身の謎の出自にもピッタリに思えます。
by ナツパパ (2017-08-31 10:09) 

ワンモア

これに使われている音楽大好きです(^^)
by ワンモア (2017-09-01 11:41) 

隊長

ナツパパさん
原作と映画の違い。やはり原作の方が面白いかも。
by 隊長 (2017-09-11 22:43) 

隊長

ワンモアさん
映画は名作とは言えないが、音楽は名作になりましたね。
by 隊長 (2017-09-11 22:44) 

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