上海城市新聞Vol.22 『天の果て、海の果て』 (その11) [上海城市新聞]


上海城市新聞Vol.22『天の果て、海の果て』(その10)はこちらです⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/05/vol22_10_28c5.html


写真をクリック・タップすると拡大画像が表示されます。

【4日目:4月24日(水)】晴時々曇り。“海南島東環鉄道”に乗り、海口市に日帰りで行きました。


海口市(Haikou)は海南島の最北端に位置する中国海南省の省都で、海南省の経済、政治、文化の中心地です。

250px-Location_of_Haikou_Prefecture_within_Hainan_(China).png

【黄色く塗りつぶした部分が「海口市」】


その海口市に、三亜から海南島の東側を通る、2010年12月に開通した“海南島東環鉄道”の高速鉄道で行って来ました。


8:10に、ホテル[ホテル] の前に停車しているタクシーに乗り込み「三亜站(駅)」に向かいました。

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ホテルから駅までの距離は8.4km、8:20には駅に着きました。タクシー料金は、15元(約250円)でした。


「三亜站」には、前日に切符を買いに来ているので、迷わずに2Fの待合室に向かいました。


前日には気がつかなかったのですが、2Fには“1等待合室”が有るではありませんか。

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【左側が“1等待合室”、右側が一般の待合室】


隊長の切符は1等車(グリーン車)なので、“1等待合室”で改札まで過ごすことにしました。


“1等待合室”は、一般の待合室より豪華で快適です。


隊長が乗るのは、「三亜站」9:00発の列車番号“D7308"です。


8:45に改札が始まりました。

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【改札口は自動改札機です】


前日のお昼頃には、ホームに新幹線型の列車が2編成と、寝台車と思われる旧車両が1編成停車していましたが、この日の朝はホームに停車していたのは、新幹線型の列車が2編成のみでした。

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新幹線型車両「和諧(調和)号」“D7308"は8両編成です。


隊長の席は、8号車の一列A席です。


8号車は進行方向(海口側)に向かって一番後ろです。

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他の車両は、両端に乗車口があるのに、この8号車は車両の真ん中に乗車口がありました。


列車に乗り込むと、8号車の最後尾の4列のみ区切られています。

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1等車は横4席ですから、計16席だけのコンパートメントです。


さらに、1列のA、C、D、F の4席は、前の座席との間隔が他の1等席よりさらに長く、隊長の短い脚では、足掛けに届きません。

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【一列のD、F席】

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“D7308"は定刻の9:00に終点の「海口東站」に向けて出発しました。


出発して暫くは、いくつかのトンネルを潜りました。


昨年の11月に、河南省の鄭州駅から上海虹橋駅まで列車で7時間半の移動をした時には、全くトンネルがなかったのですが、さすが山の多い海南島、トンネルがあるのですね。


お腹がすいて来たので、列車の中で朝食を取りました。


食べたのは、前の晩に「南国超市(スーパー)三亜店」で買った、麒麟拿鉄珈琲(キリンFIREカフェラテ) 4.5元(約75元)と、面包(パン) 6元(約100元)です。

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車窓には、緑の山とのどかな田園風景が連なります。椰子等の南国特有の木々が多く、以前に旅をした台湾南部の風景に似ています。

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車内にある電光掲示板に表示される最高時速は198kmです。時速平均194~195kmで走っています。


「三亜」から「海口東」までの約300kmの間には、「文昌」等 駅が6つあります。


“D7308"は「三亜」~「海口東」間をノンストップで走るのですが、駅を通過する度にホームに在来型の車両が停車していないのか、目を凝らして探しました。


と言うのは、中国の鉄道の列車番号には、“D7308"の様に数字の前に“D”、“G”、“K”などのアルファベットが表示されます。


“D”は動車(Dong Che)、“G”は高鉄(Gao Tie)、Kは快速(Kuai Su)を表しています。


隊長は、これまで在来線を走る新幹線型車両が“和諧号”が動車で、新幹線専用路線を走るのが“G”は高鉄(高速鉄道)と言う風に理解していました。


以前のブログにもその様に書いています⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/cat12002092/


前日、「三亜站」で寝台車と思われる旧車両が1編成停車していたので、“海南島東環鉄道”は山形新幹線の福島~新庄間や、秋田新幹線の盛岡~秋田間の様に、同じ線路を新幹線車両と在来型車両が走る路線だと思っていました。


しかし、いくら目を凝らしても在来型車両を見つけることが出来ませんでした。


帰国してから、海南島に関する種々の情報をいただいた「株式会社マックス 海外事業部 古内様」に疑問点をお聞きしました。


動車と高鉄の違いは、新幹線専用路線を走るかどうかではなく、運行速度に定義(時速200キロ以上)があり、どれだけの駅に停車するか(つまり急行かどうか?)など別のくくりで決められるそうです。


また、「三亜站」で見かけた在来型車両は、海南島の西側の“海南島西環鉄道”を走る車両で、西側はまだ「和諧号」は走っていなくて、現在、新幹線用の線路を建設中だそうです。


古内様には、海南島、三亜のガイドブックや地図を旅行前に送っていただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。


車窓に目を凝らしている内に、“D7308"は、定刻の10:34に真新しい「海口東站(駅)」に到着しました。乗車時間1時間34分、料金は99.5元(約1,660円)です。

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==== 続きは、上海城市新聞Vol.22『天の果て、海の果て』(その12)で====


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