本と雑誌 17冊『小泉武夫監修 日本酒百味百題』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第17回は、『小泉武夫監修 日本酒百味百題』をお送りします。
3月に『東京からの恩返し~飲んで福島を元気に~』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e539412b2672ecbb8e1f39826dd3ea11 と題するフォーラムを聴講しに行った時、東京農大名誉教授の小泉武夫さんの話しが面白く、彼の著書を読んでみたい思いました。
先生の著書は多いのですが、興味を持ったのが、監修を務めたこの『日本酒百味百題』です。
日本酒は、米、米麹、水を原料とした醸造酒で、我が国古来の酒であるにも関わらず、日常的に日本酒を飲んでいる人でも、また日本酒を扱っている飲食店や酒販店に従事している人でさえも、意外と日本酒について知らないことが多い。
この本は、そんな人達を対象に、日本酒に関する知識について歴史・文化、原料・製造技術、種類・味覚などの分野から100 の項目を選び出し、1項目につき見開き2頁のQ&A形式で、簡潔にわかりやすく解説してあります。
読んでいて、面白く、為になった項目は;
「造り酒屋の軒先に杉玉を吊るすのはなぜか」。造り酒屋の目印として知られている「杉玉」は、「酒林(さかばやし)」とも呼ばれ、杉の葉を束ねて球形にまとめたものです。その起源を説明してくれています。
「お銚子と徳利の違い」。銚子とは、本来は柄が長く蓋の付いた、酒を盃に注ぐために用いる酒器のひとつで、宮廷などで使われていました。徳利もまた酒を注ぐための酒器ですが、陶磁器の容器で銚子とは全く別の物です。それが、いつの頃から混同して呼ばれるようになったそうです。
この本を読んで、手軽に日本酒の知識を得ることが出来、酒を飲むのが、さらに楽しくなりました。
尚、『日本酒百味百題』の発行は、株式会社 柴田書店。価格は1,500円(税抜)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1~5冊 省略
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
10冊 2015/9/2 『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1
11冊 2015/11/18『佐藤優著「知」の読書術』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9179ebc54e023ce1b5e4efd611f764bb
12冊 2015/12/9 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abe691bc3a689e9c47e5efeda9014204
13冊 2015/12/21『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36dd3aaf4ea07815f7db88ae141ab7aa
14冊 2016/2/21 『世界がもし100人の村だったら』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/acc9866eaa55ea4162977a71eb3b5b71
15冊 2016/3/14 『自分がわかる!相手がわかる!使える!心理学』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0b31c00738f2ba9342a9dc715601d26e
16冊 2016/4/28 『絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/29973ce102c830e434a3d5254a8a234c
本と雑誌 16冊 『絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第16回は、『絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」』をお送りします。
前ウルグアイ東方共和国(通称:ウルグアイ)大統領のホセ・ ムヒカ氏が、2016年4月5日に初来日し、彼の言動がマスコミで大きく取り上げられましたね。
1935年生まれのムヒカさんは、2010年にウルグアイの第40代大統領に選出され、2015年に退任しました。
南米ウルグアイは、北と東でブラジルと、西にアルゼンチンと国境を接している、南米大陸で二番目に面積が小さい国です。
この国の大統領になったムヒカさんは、給料の大半を貧しい人のために寄付し、公邸での居住を拒否し、古びた農場からこれも古い車を自分で運転して出勤し、その質素な生活が話題となりました。
彼に初めて興味を持ったのは、番組名は忘れたのですが、大統領退任後に日本のテレビ局が彼の農場を訪問し、インタビューした映像を観てからです。
来日することを知り、彼のことをもっと知りたくなり、本屋に彼の著書を買いに出かけました。
買おうと思ったのは、安価な角川文庫の「ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領」821円(税込)。
同書を手に取り、書店員さんに関連書籍を聞いたところ、勧められたのが、この『絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」』です。
この絵本は、2012年6月にブラジルのリオデジャネイロ⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/11923275ffb8d0d03f360e065df7efa9 で行われた「国連持続可能な開発会議」で、聴衆を感動させた彼のスピーチを中心に描かれています。
最初は、絵本なんてと思いましたが、テレビで観た農場の風景や、ムヒカさんの人柄が滲み出ている中川学さんの絵に魅了され、当初の予算の2倍でしたが、購入しました。
読み終えて、「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことです」との彼の言葉に、共感しました。
彼のスピーチや、暮らしぶりは、「グローパリズム」に対する強烈な批判となっていますが、それを絵本で子供にも分かりやすく読める様になっているのがいいですね。
尚、『絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」』の発行は、汐文社。価格は1,728円(税込)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1~5冊 省略
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
10冊 2015/9/2 『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1
11冊 2015/11/18『佐藤優著「知」の読書術』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9179ebc54e023ce1b5e4efd611f764bb
12冊 2015/12/9 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abe691bc3a689e9c47e5efeda9014204
13冊 2015/12/21『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36dd3aaf4ea07815f7db88ae141ab7aa
14冊 2016/2/21 『世界がもし100人の村だったら』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/acc9866eaa55ea4162977a71eb3b5b71
15冊 2016/3/14 『自分がわかる!相手がわかる!使える!心理学』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0b31c00738f2ba9342a9dc715601d26e
本と雑誌 15冊『自分がわかる!相手がわかる!使える!心理学』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第15回は、『自分がわかる!相手がわかる!使える!心理学』をお送りします。
心理学というと、難しく取っつきにくい印象ですが、この本は、日常生活で自分の心や相手の心がわからずに「どうして!?」と不思議に思うことを、心理学的なメカニズムを使い易しく解説してくれます。
監修者の菅野 泰蔵(すがの たいぞう)氏は、1953年生まれで、カウンセラー歴が30年以上になる臨床心理士です。
内容は;
1) 自分の本当の心を知る心理学
2) 相手の気持ちがよくわかる心理学
3)ふたりの心がもっと近づく恋愛の心理学
4) ビジネスシーンですぐに使える心理学
5) だれにでもある心の闇を知る
実例に即して、心の中を説明してくれていて、イラストも多く読みやすかった。
特に第5章の「だれにでもある心の闇を知る」は、犯罪者の心理や被害者の心理について面白く学べました。
この本を読んで、難しくて断念したフロイトの「精神分析入門」にチャレンジしてみようかと思いました。
尚、『自分がわかる!相手がわかる!使える!心理学』の発行は、洋泉社。価格は1,300円(税抜)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
10冊 2015/9/2 『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1
11冊 2015/11/18『佐藤優著「知」の読書術』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9179ebc54e023ce1b5e4efd611f764bb
12冊 2015/12/9 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abe691bc3a689e9c47e5efeda9014204
13冊 2015/12/21『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36dd3aaf4ea07815f7db88ae141ab7aa
14冊 2016/2/21 『世界がもし100人の村だったら』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/acc9866eaa55ea4162977a71eb3b5b71
本と雑誌 14冊『世界がもし100人の村だったら』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第14回は、『世界がもし100人の村だったら』をお送りします。
『世界がもし100人の村だったら(If the world were a village of 100 people)』は、2001年前後からインターネットで世界的に広まった物語です。
“世界には63億人の人がいますが、もしそれを100人の村に縮めるとどうなるのでしょう”と、読んだ人に語りかけます。
日本では、2001年には翻訳家の池田香代子とC・ダグラス・ラミスが再話し、日本語に訳してマガジンハウスから出版されました。
出版直後に読んだ時は、日本語訳と英語を対比しながら読みましたが、原文と訳の細かい違いが気になり、言葉が頭に入りませんでした。
今回は最初に英語だけを最後まで読み、次に日本語訳を読んでみました。15年前に読んだ時より、文章が頭の中に素直に入って来た様な気がしました。
すばらしい本なので、日本語訳だけで、あえて原文を載せる必要は無いと思いました。
ネットで全世界に広まった物語なので、原文を読みたい人はネットで検索すれば良いのですから。
本の内容ですが、出版された当時より、“世界村”の状況はより深刻になっています。
“村”に中で栄養がじゅうぶんではなく、死にそうな人の数は増えているでしょう。
村の全ての富は、さらにお金持ちに集中しているでしょう。
現在の状況に修正して、再発行してもらいたいものです。その際は、日本語だけでお願いします。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
10冊 2015/9/2 『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1
11冊 2015/11/18『佐藤優著「知」の読書術』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9179ebc54e023ce1b5e4efd611f764bb
12冊 2015/12/9 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abe691bc3a689e9c47e5efeda9014204
13冊 2015/12/21『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/36dd3aaf4ea07815f7db88ae141ab7aa
本と雑誌 13冊『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第13回は、『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』をお送りします。
今年7月の大相撲名古屋場所後に引退した旭天鵬(きょくてんほう)⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7cc02c8c62e156da3c08c6919d28ef0d の引退記者会見を聴いていて、モンゴル出身の旭天鵬の日本語が、あまりにも堪能なのに驚かされました。
その他の外国人力士も、テレビなどのインタビューへの受け答えで、日本語をしっかりと話せていることに改めて注目しました。
一方、プロ野球のこれまでの“助っ人外国人選手”は、数名を除いて、日本語を流暢に話せる選手が、殆どいないことに気づきました。
その違いが何故か知りたいと思って検索すると、『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』と題する本があることがわかりました。
著者の宮崎 里司(さとし)さんは、早稲田大学大学院教授(大学院日本語教育研究科)で、早稲田大学卒業後、オーストラリアのモナシュ大学で応用言語学博士号を取得しました。
この本を書くにあたり、10人の外国人力士や4人のおかみさん(親方夫人)をはじめ、約30人の相撲関係者へのインタビューをし、外国人力士がどのようにして日本語を習得したかを解き明かしてくれます。
本書の目次は;
まえがき
第1章 モンゴル力士、大学の教壇に立つ
第2章 辞書などなくても
第3章 「おかみさん」は最良の日本語教師
第4章 外国人力士の「日本語応援団」
第5章 下町人情と外国人力士
第6章 教室以外の学習チャンスをいかそう
第7章 外国語学習に悩むあなたに
第8章 外国人力士と相撲界
付録 歴代外国人力士一覧
参考文献
あとかぎ
です。
この本の初版発行は、今から14年前の平成13年3月です。「第1章 モンゴル力士、大学の教壇に立つ」では、幕内に昇進していた旭天鵬が、平成12年の五月場所後に早稲田大学の教壇に立ったことを書いています。
それから、15年も現役力士として活躍したのですから、旭天鵬はレジエンドな力士だったことがわかります。
ところで、冒頭のプロ野球の“助っ人外国人選手”が日本語が上達しないのは、外国人力士と比べ「ハングリー精神」が欠けているからだと本の中で指摘されています。
確かに、日本で力士として成功することを夢見て日本に来た外国人力士に対して、既に海外で成績を残して日本に来た“助っ人外国人選手”は、最初から通訳が付き日本語を覚える必要もありませんものね。
“ちゃんこの味が染みる”ほど日本語漬けに浸らないと、生活出来ない外国人力士たちは、ハングリー精神が最初から違います。
付録の「歴代外国人力士一覧」には、戦前の8人の外国人力士と、戦後第一号外国人力士の高見山から各力士名と出身地等が記載されています。
隊長が読んだのは、平成18年発行の新装版ですが、平成17年11月初土俵の164番目の外国人力士 臥牙丸(ががまる)までの名前しかありません。
最新の外国人力士一覧を発行元のHPにでも掲載してもらえないでしょうか。
新装版の表紙のデザインが、“大入り袋”⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6247817c5abe825e048a87c0d70c48e9 なのも面白いです。
尚、『外国人力士はなぜ日本語がうまいのか』の発行は、明治書院。定価は、1,300円(+税)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
10冊 2015/9/2 『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1
11冊 2015/11/18『佐藤優著「知」の読書術』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9179ebc54e023ce1b5e4efd611f764bb
12冊 2015/12/9 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abe691bc3a689e9c47e5efeda9014204
本と雑誌 12冊 『蝶野正洋著 プロレスに復活はあるのか』 [本と雑誌]
1963年生まれの蝶野正洋(ちょうの まさひろ)氏は、プロレスラーとして一世を風靡し、最近ではテレビのバラエティー番組でお馴染みの人も多いと思います。
そんな蝶野が、一時はゴールデンタイムにテレビ中継されていたプロレスが、今では一部のコアなファンに支えられている現状を見かね『プロレスに復活はあるのか』を書き下ろしました。
隊長も、毎年お正月には後楽園ホールに「全日本プロレス」の試合を見に行き、売店で買うスポーツ新聞は「東スポ」、毎週買う雑誌は「週プロ」と言うほど、プロレスが大好きでした。
しかし、テレビ中継が無くなるごとに、徐々にプロレスから離れて行きました。
そんな隊長の様な“元プロレスファン”にも、蝶野はこの本の中で語り掛けてくれています。
本書の目次は;
まえがき
第1章 もうプロレスの熱狂は戻ってこないのか
第2章 プロレス界は今こそ真実と向き合え
第3章 プロレスラーの強さとはなにか
第4章 今のプロレスラーに欠けているものはなにか
第5章 プロレスラーの矜持
第6章 プロレスに復活はあるのか
終わりにです。
一番同意出来たのは、「いまの日本のプロレス業界は素材の選手ばかりに目を向け過ぎて、環境である興業システムの改善や人材育成は放置状態になっている」の言葉でした。
尚、『プロレスに復活はあるのか』の発行は、青志社。定価は、1,300円(+税)です。
本と雑誌 11冊 『佐藤優著 「知」の読書術』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第11回は、『佐藤優著 「知」の読書術』をお送りします。
作家で元外務省主任分析官の佐藤 優(まさる)氏の著書『「知」の読書術』を読了したのは、氏の『哲学塾公開講座』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/959cf1917bae890de1150683b1b1bfb3 を聴講する前です。
この本で、佐藤氏は、真の教養を身につけるための読書術を講義してくれます。
著者のいう教養とは、「私たちが生きているこの時代のあり方を俯瞰して見る『視座』『枠組み』を提示してくれるような『知』のこと」だと。
本書の内容は;
第一部:「危機の時代」に備えよ
第一章:「世界大戦」は終わっていない
第二章: はたして「近代」は存在したのか
第三章:「動乱の時代」の必読書
第四章:「反知性主義」を超克せよ
第二部:「知のツール」の活用法
第五章: 私が電子書籍を使うわけ
第六章: 教養としてのインターネット
第七章:「知の英語」を身につけるには
第八章: 現代に求められる知性とは何か
です。
この本を執筆していた2014年7月は、ウクライナでマレーシア機が撃墜されるなど、ウクライナ問題を巡りロシアとアメリカ・EUの対立が最も深刻な事態を迎えていました。
第一部『「危機の時代」に備えよ』では、ウクライナ問題をはじめ、民族・宗教の対立がますます顕在化する危機の時代にあって、何よりも重要になってくるのは、広く「情報」を集めることではなく、「思想」や「考え方」といった知のフレームワークをしっかりと理解することにあると説きます。
このことは、先日の『哲学塾公開講座』でも、何度も語られていました。
第二部『「知のツール」の活用法 』では、深い教養と鋭い洞察に裏打ちされた「古典の名作」と、時間的・空間的なコストを大幅に軽減してくれる「電子書籍」を用いた、「真の教養」が身につく読書術を、多くの事例と共に講義してくれます。
本書の中で、特に印象に残ったのが、第四章の『「反知性主義」を超克せよ』です。「反知性主義」とは、実証性と客観性を軽視して、自分が理解したいように世界を解釈する態度のこと。
そのために、自分が不適切な発言をしたという自覚を持つことができず、海外からの批判を認識することができないと書かれています。まさに、現在の日本の一部政治エリートたちに「反知性主義」が広がっていると言えるでしょう。
この本を事前に読んで、『哲学塾公開講座』を聴講したので、講義の理解度が深まったと思います。
尚、『「知」の読書術』の発行は、集英社インターナショナル。定価は、1,000円(+税)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/dc30502bb229b843454e38b8994f9be0
1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
10冊 2015/9/2 『島耕作の中国ビジネス最前線』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6df82c2084a6ea9760a0a9c93eada5f1
本と雑誌 10冊 『島耕作の中国ビジネス最前線』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第10回は、『島耕作の中国ビジネス最前線』です。
この本では、漫画『島耕作』シリーズの弘兼 憲史(けんし)氏
と、上海を拠点に活躍する国際派弁護士 村尾 龍雄氏 共著により、“中国ビジネスの真実”が語られています。
内容は;
第1章 「日本買い」も始まる、日中ビジネスの最前線事情
第2章 ドッグイヤーで急変する中国市場の実像 弘兼×村尾対談
第3章 7%成長を実現した「改革開放」25年のプロセスを知る
第4章 WTO加盟がもたらすチャイナリスクの真実 弘兼×村尾対談
第5章 日中ミスコミュニケーションの壁を乗り越える始めの一歩
第6章 進出企業勝ち組11社の成功方程式
第7章 在中弁護士への相談が増えている8大トラブルと対処法
第8章 中国の2020年GDP4倍計画と日本人の選択 弘兼×村尾対談
です。
弘兼 憲史氏、TV番組『島耕作のアジア立志伝』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1bca73842430d2627781a8df0b90ff22 でも感じたのですが、漫画家の枠を飛び出して“国際ビジネス評論家”と言っても過言ではありませんね。
この本を読んで、中国ビジネスの難しさを再認識しました。
尚、『島耕作の中国ビジネス最前線』の発行は、講談社。定価は、1,400円(+税)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/dc30502bb229b843454e38b8994f9be0
1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
9冊 2015/6/19 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ed3edee244cf65f41b5071bdc4bae8ea
本と雑誌 9冊 『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第9回は、『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』です。
この本は、外務省で長年中国外交に携わり、北京・広州・大連・重慶など各地での勤務経験も豊かな外交官 冨田昌宏氏が、日本と中国をつなぐ漢字文化の奥深い世界について書いています。発行は、2014年5月。
『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』を購入したのは、中国に駐在していた時や、旅行した時、それに中国語を勉強していた時に、同じ漢字なのに中国と日本で意味が異なるケースをしばしば体験しています。
また、ある漢字が何故、その様な意味を持つようになったかを知りたいと常々思っていました。そんな時に、「日中の漢字の文化的な背景の共通点と相違点を知ることが重要」と謳う、この本と出会いました。
構成は;
第1章 日本と中国の漢字表記とその文化的背景
(1)中国と日本の国名について、(2)二十四節気、(3)十干十二支、(4)仏教文化と大仏・観音像、(5)季節の行事と伝統文化
第2章 中国文化の真髄
(1)酒の文化、(2)中華民族を象徴する龍と鳳凰、(3)八仙人と七福神、(4)三十年河東、三十年河西、(5)親族関係の呼称、(6)日本と中国の姓と氏、(7)中国文化の真髄たる古典文学と現代口語との落差
第3章 民族、国情、語法による表現の特色
(1)「冨」の字と孔子の家、(2)日本と中国で意義や用法に大きな違いのあることば、 (3)日本の「仕事の鬼」と中国の〈酒鬼〉、(4)中国で忌み嫌われる「亀」と賞賛される「牛」、(5)〈花花公子〉は貴公子か、(6)30歳の〈老婆〉と〈老師〉、(7)〈愛人〉と〈情婦〉、(8)中国語の表現に対する日本人の感覚、(9)〈賓至如帰〉のもてなしの心、(10)花と魚の名称、(11)円と元、(12)固有名詞の表記と発音、(13)多額の財に対する世間の目にどう対処するか、(14)新しい概念を表現するために創られた日本と中国の外来語
第4章 社会主義中国と高度経済成長下の日本における特徴あることば
(1)社会主義中国特有の事物、(2)国花と国鳥の制定、(3)外国事情とそれに関する中国語表現との整合性、(4)中国の地方行政制度の変遷、(5)〈南水北調〉と〈北水南調〉はどう違う、(6)〈家具、家居、家私〉、(7)主客転倒
第5章 中国の急速な経済発展に伴う新しい現象と表現(1)政治、経済
(1)改革開放によって実感された中国の変革、(2)自白を強要したのは「警察」か「検察」か、(3)鉄道建設の汚職発覚で逃げ切れなかった〈裸官〉、(4)対価を払って記事を書かせる「有償ニュース」、(5)違法な盗作製品が横行する社会を美化する〈山寨文化〉、(6)一億総中流社会の日本と格差社会の中国、(7)〈零八憲章〉と政治改革を求める運動、(8)歴史と共に価値観が激変した〈貴族〉、 (9)対外関係にみる漢字文化、(10)楽天の「中国ネットモール」と重慶商社グループの話題
第6章 中国の急速な経済発展に伴う新しい現象と表現(2)文化
(1)〈小姐〉(お嬢さん)、(2)かつて中国の歌番組で一世を風靡した〈超級女声〉(スーパー女性歌手)、(3)中国語になった日本語「人気ランキング」、「量販カラオケ」、(4)新たに提起された中国の文字表記の問題、(5)安室奈美恵ブランドのファッション衣料、(6)人の容姿を表現することば、(7)生活の中での文字表記に対する感覚と認識の違い、(8)〈菜鳥〉とはどんな鳥、(9)結婚と離婚をめぐる厳しい環境、(10)中国復帰前の香港住民の新語
第7章 中国と日本の新語にみる新しい時代
(1)中国で1年に「バレンタインデー」が3回あった年、(2)「今年の漢字」の発表、(3)ゴールデンウイークと〈黄金週〉、(4)中国で愛好される日本の歌謡、(5)日本のアニメに関連する話題、(6)中国映画〈非誠勿擾〉の影響、(7)日本式に修正された漢字熟語、(8)ネット依存症などの困った生活習慣、(9)リニアモーターカーとモノレール、(10)タクシー運転手〈的哥、的姐〉、(11)自然災害に関する表現
書名にもなっている『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』は、日本では「オニ」ということばは、古くは、里の人と同化せず、山で暮らす異種族の人々などを指していました。
これに中国から伝わった、死者の幽霊という概念が加わり、無慈悲な人間の意味でも使われるようになりました。現代では「仕事の鬼」などと、精魂を傾ける人の意味でも使われています。
中国では、「鬼guǐ」は、元々は人の死後の亡霊を意味していました。しかし、現代の中国語の「鬼」の意味は多様です。
「酒鬼jiǔ guǐ」(大酒飲み)のように、悪い生活習慣にハマった人のことを軽蔑した呼称として使われています。
日本では、「仕事の鬼」などと肯定的に使われているのに、中国では蔑称として使われているのが、面白いと思いました。
他に、面白いと思ったのは、第1章 (3)十干十二支。日本の十二支の「猪(イノシシ)」が、中国では「豚」になっている理由を初めて知りました。また、十二支の動物の順番の訳も面白かった。
同じ、第1章の(5)季節の行事と伝統文化 で、日本の「端午の節句」と中国の「端午節」の説明も、改めて知ると、意義深い行事だということが判りました。
第3章 (9)〈賓至如帰〉のもてなしの心 では、NHK朝ドラ「どんど晴れ」の旅館「加賀美屋」の玄関に掲げられていた、家訓の額が取り上げられています。
このドラマのモデルになった、岩手県「つなぎ温泉」の『愛真館』に宿泊した http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/235c3d4b0ed9a103f330f9d62afafa9d ことがあるので、興味深かったです。
尚、『日本の「仕事の鬼」と中国の<酒鬼>』の発行は、日中関係の出版を手がけている(株)日本僑報(きょうほう)社 、定価は1,800円(+税)。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
8冊 2015/3/5 『オレとО・N』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e7ca0c0fdffac35a646534430a0abc4
本と雑誌 8冊 『オレとО・N』 [本と雑誌]
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第8回は、『オレとО・N』です。
この本は、プロ野球 楽天などの監督を務められた野村克也氏が、ОN(王・長嶋)の打撃論・監督論について書いています。発行は、2012年10月。
日本プロ野球界を代表するスーパースターといえば、もちろん長嶋茂雄、王貞治、そして野村克也の三氏です。
野村氏の現役時代はセリーグ・パリーグに分かれてはいましたが、打撃成績でいつもОNと比較され、日本シリーズでの直接対決は常に大きな話題となっていました。
監督となってからも、南海、ヤクルト、阪神、楽天で、ОNとペナントを争い、しのぎを削ってきました。
その野村氏がОN、そして現在のプロ野球に関して語っているとのことで、興味を持って249ページある分厚い本書を読み通しました。
構成は、
はじめに
第一章:長嶋との不思議な縁
第二章:ライバル、王貞治
第三章:ОNとの日本シリーズ
第四章:ОNとのヨーロッパ旅行
第五章:一流は一流を育てる
第六章:監督になってからも続いた戦い
第七章:ОNとは何だったのか、ОNに代わるのは誰か?
あとがき
ОNとの関係では、王を努力家、長嶋を天才と認め、自分は現役時代も監督時代も二人を倒すことを目的としてきた“雑草魂”の持ち主と自己評価しています。
一番面白かったのは、第七章でイチローや松井秀喜、その他の最近の選手達について述べている箇所です。
以外だったのは、野村氏はイチローを評価していないということでした。イチローは、マスコミ嫌いと言うか記者をバカにしている様で、記者の後ろにいるファンが見えていないと言っています。
本書では触れられていないのですが、野村氏と星野仙一氏の関係に、隊長は興味があります。
野村氏が、阪神の監督を務めたのが1999年~2001年まで。成績は毎年、最下位の六位でした。
星野氏は、野村氏が退任した翌年の2002年~2002年の二年間、阪神の監督を務めました。初年度は四位だったものの、翌年には18年ぶりのリーグ優勝を果たしています http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/13fc0d6463925dbcf1f016360e5e8a3f
野村氏が、楽天の監督を務めたのが2006年~2009年の四年間。この間の成績は、六位、四位、五位、二位でした。
星野氏は、2011年~2014年の四年間、楽天の監督を務めました。成績は、五位、四位、一位、六位でした。2013年には、マー君(田中将大投手)の活躍で宿敵 読売巨人を倒して日本一になったのは記憶も新しいところです。
つまり、野村監督が“蒔いた種”を星野監督が“刈った”形になっています。この点に関して、野村氏の感想を本書の中で、聞きたかった。
最近は、体調がすぐれないのか、マスコミへの登場が減っている野村氏ですが、日本球界のため、まだまだ“小言”を言い続けて欲しいものです。
尚、『オレとO・N』の発行は(株)小学館 、定価は1,600円(+税)。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
7冊 2014/11/15『日本のビール 面白ヒストリー』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b9ef4596467913d15de6e62afa954110
本と雑誌 7冊 『日本のビール 面白ヒストリー』 [本と雑誌]
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隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第7回は『日本のビール 面白ヒストリー』です。
この本は、江戸時代に上陸していたビールの話や、明治時代に国産ビールが造られるようになった経緯などを、面白エピソードと共に描いた日本のビール歴史の入門書です。
著者は、サッポロビール(株)文化広報顧問兼ヱビスビール記念館館長の端田 晶(はしだ あきら)さん。
主な内容は、
第一章:ビールの夜明け前
第二章:外国人居留地のビヤザケ
第三章:ビールの本場、誕生す
第四章:四大ブランド勢揃い
第五章:おまけ
第一章で驚いたのは、江戸時代に長崎の出島で日本初のビールの醸造が試みられていたとの話しです。しかし、このビール美味しくはなかったようです。
第二章で、明治時代初期、横浜の居留地内に四つのビール醸造所があったころを知りました。やっぱり横浜は“ハイカラ”な街なのですね。
第三章で、北海道開拓時代に先人達が苦労してビールを造ろうとする物語に感動しました。
『朝ドラ「マッサン」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/768ddcaf3817c3c31a9283ba19609a94
は、大正から戦後まで国産のウィースキー作りに奔走した「ニッカウヰスキー」創業者 竹鶴政孝氏とその妻 リタさんの物語ですが、本格的なビール作りに人生を捧げた男達の物語もドラマになりそうです。
第四章で、明治時代 隊長の地元 本郷湯島にテーブルビールという会社があったことを知りました。この会社のことを今度調べてみようと思います。
それと、恵比寿ビールと「恵比寿駅」誕生の話もなんとなく知っていましたが、この本で誕生のいきさつがよくわかりました。
第五章の、ビール瓶のサイズに関する説明も、面白かったです。
著者の端田さんの“ビール好き”がほとばしるような本でした。
『日本のビール 面白ヒストリー』の発行は(株)小学館 、定価は1,400円(+税)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e8836d81a3cd82d1bfc3892c5f9b36b7
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7d54beca3506d54cf15d1145cf2f19c0
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/588b91c5c528b5587355dfe30cf0851c
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8eb5f1282c10bfead720ac9f30f0e038
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ca73b0782e432177cbe657f02ad4104c
6冊 2014/3/6 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9159c5e76b3dd3cb64da7019499ee3d6
本と雑誌 6冊 『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』 [本と雑誌]
=写真をクリック・タップすると拡大画像が表示されます=
隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第6回は『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』です。
この本には、こんぶ茶を使ったお手軽なレシピが81品掲載されています。
「食の文京 No.22」『玉露園喫茶室』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/02/no22_4c71.html で、こんぶ茶の魅力を再認識しました。
こんぶ茶には、食物繊維を多く含み、ビタミン・ミネラルも豊富です。
家で飲んでいるのは、同社の「減塩こんぶ茶」と「減塩梅こんぶ茶」です。
「減塩こんぶ茶」は、塩分が30%カットされているので、昔のこんぶ茶に比べて、塩辛くなく、こんぶ本来の味が楽しめます。
「減塩梅こんぶ茶」は、塩分がカットされているだけでなく、ほのかに梅の香りと味がします。両方を交互に飲むことによって、飽きも来ません。
こんぶ茶を使用した『アイデアレシピ』には、こんなのも出来るんだという一品もあります。
例えば、“こんぶ茶キャベツとベーコンのスープ”は、キャベツの甘みを、こんぶ茶がしっかり引き出します。
“マッシュルームのポタージュ”は、マッシュルームがふわりと香り立つ、やさしい味わいになります。
『玉露園のこんぶ茶アイデアレシピ』の発行は、株式会社 学研パブリッシング 、定価は952円(+税)です。
===「本と雑誌」バックナンバー ===
http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/cat11978667/
1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/02/13000_4649.html
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/07/post_e976.html
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/09/post_778d.html
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/12/post_85fb.html
5冊 2014/2/23 『地球の歩き方 ブラジル』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/02/5_6305.html
本と雑誌 5冊 『地球の歩き方 ブラジル』 [本と雑誌]
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隊長が読んだ「本と雑誌」を紹介するシリーズの第5回は『地球の歩き方 ブラジル』です。
「地球の歩き方」は、ダイヤモンド・ビック社が発行する、海外旅行ガイドブック。
今回、購入したのは『地球の歩き方 B21 ブラジル ベネズエラ 2014~2015年版』、定価 2,000円(税抜)
買った目的は、もちろん4月に15日間のブラジル旅行をするからです⇒ http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/01/post_61f3.html
ガイドブックは、情報が新しくなければいけないので、2014~2015年版の発売日を心待ちにしていて、2月7日の発売開始直後に買いました。
ブラジルが今年、FIFAワールドカップを開催するので、2014~2015年版は、巻頭グラビアで「サッカー特集」が掲載されています。
海外旅行ガイドブックは、いろいろな種類がありますが、『地球の歩き方』シリーズは、情報量が豊富なので、昔からお世話になっています。
ヨーロッパや、アメリカ、アジアに旅行した時もお世話になりましたが、古いガイドブックは処分してしまい手元にありません。
残っているのは、D01 中国、D03 北京・天津、D04 大連・瀋陽・ハルピン、D05 広州・アモイ・桂林、D06 雲南・四川・貴州、の5冊だけです。
この5冊も中国各地への旅行の際に、十分に活用させていただきました。
『地球の歩き方 ブラジル』を読んで、ますます4月のブラジル旅行が楽しみになりました。
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1冊 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/02/13000_4649.html
2冊 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/07/post_e976.html
3冊 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/09/post_778d.html
4冊 2013/12/30『スイカに塩をかけるのって変ですか』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/12/post_85fb.html
本と雑誌 4冊 『スイカに塩をかけるのって変ですか』 [本と雑誌]
“比較文化論”を勉強したいと思っているけど、難しい本はイヤと言う人にお勧めなのが『スイカに塩をかけるのって変ですか』です。
この本は、ドイツサッカーを中心とするスポーツジャーナリストとしても有名な、安藤正純さんが自己の経験から、日本と海外との文化の違いを「スイカに塩をかける」等の例で易しく解説してくれています。
全部で10章の中で、面白かったのは、第1章 食事編では、スイカに塩をかけること。
第2章 男女・恋愛編では、誕生日前にお祝いを述べたりプレゼントを贈ること。
第3章 ファッション編では、真夏に背広を着ること。
第4章 マナー編では、どこでも行列を作ること。
第5章 生活・習慣編では、直ぐに水に流す民族性。
第6章 コミュニケーション編では、他人と目が合うと視線をそらすこと。
第7章 建築編では、家よりも車が立派なこと。
第8章 家庭編では、デパートで子供が駆けっこをしていても叱らない親のこと。
第9章 テレビ・メディア編では、テレビ番組がどこも似たものばかりのこと。
第10章 交通・乗り物編では、交通マナーをよく守ること。
この本を読んで、日常何気なく行っていることが、世界から見れば奇妙に思われることを改めて知らされました。
尚、『スイカに塩をかけるのって変ですか』の出版元は、日本経済新聞出版社です。
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1章 2012/2/12 『飯田哲也著 1億3000万人の自然エネルギー』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/02/13000_4649.html
2章 2012/7/26 『きれいが目覚める ベリーダンス』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/07/post_e976.html
3章 2012/9/12 『“正しい発音”で歌える! 韓流バラード』http://shanghai-taichou.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/09/post_778d.html